神之塔 解説/まとめ

神之塔 ネタバレ図鑑 最新3部【桃園 隊長 カラバン ヤスラーチャなど】設定,伏線ひたすら回収

※ネタバレ注意

神之塔3部。場面や視点が入り乱れ、埋もれる設定、伏線!

桃園、隊長、カラバン、ヤスラーチャとキャラの数だけ増す謎!

神之塔メインの話は把握前提のネタバレ考察。

今回は<桃園/隊長/カラバン/ヤスラーチャ>各キャラ中心に伏線や設定を少し体系的にまとめた記事です。


本編の内容のみで楽しみたい方向けに以下の書き分けをしています!

・黒字=本編に記述のある事柄

赤字=本編に記述のない考察および本編外(作者ブログ等)に記述のある事柄

【数字】=該当話数

桃園、隊長とその関連

  • 桃園456〜】:平和と共存の城壁に封印されていた反ザハード勢力の英雄。創世記末のチーム「隠された花園」のWリーダーの一人。当時あった花の5ヵ国の1つ「桃花国」出身。彼女たちが活躍した創世記末の歴史はほとんど情報として残っておらず、消えた歴史となっている。妹はカネ。姉妹ともに家系に代々伝わる花の神之水制御術の使い手。
  • 師匠の話【455】:(桃園の師匠が言っていた)昇塔時代にこの塔から出ていった人=彼女と、あの方の話。FUGが作られた話。いつかあの方の子供がこの塔に帰ってくるかもしれない。桃園も"その時"が来たらカネに眠りから起こしてと頼んだ。
    • ここで言う師匠は、反ザハード勢力がザハード&十家主に対抗するために各国ならびに各勢力で最も優秀なランカーたちをFUGの師匠の下につかせて一つのチームとして活動させていた、という背景から。
    • 主に【320】の内容からの考察。まず、塔から出て行った彼女として思い当たるのは、ザハードに殺された我が子を「外部」の「神」に捧げ蘇らせようとしたアルレン・グレイス。そこから連想するのは、あの方=V。その人物をあの方と敬うことやFUGにいてその創設も知るという桃園の師匠の正体=かつてVに仕えていたFUGの現首長ミルチア・ルースレック。そして、アルレンとVの子供(少なくともその器に命が宿った人物)である=桃園の待ち人。(また、チャー[後述]の師匠についても、一つ上の項目の「師匠の下一つのチームとして〜」や、チャーも夜に対して自分の師匠の話とともに夜の母親に関する話も伝えたとの記述から、チーム全体で同一の師匠で、かつ、その人がアルレンを知る人物ミルチアである線をより濃くする材料と言える。)
  • 花の5ヵ国:創世記以前にあった国(その他に機械国など)。以下、桃園の出身「桃花国」について。城壁で桃園の封印を守っていたランカーのトンキーも同国出身(国で唯一桃園の封印にも反対していた)。また同城壁の議長コエールは桃花国国王の末裔。ザハードが塔の王になると宣言した時、桃花国の国王はこれに反対し、王の命令で戦場に出た桃園の父は戦死。桃園封印当時の国王の祖父は優秀な波使いで呪術使いだった。
    • 「昔は花にちなんで名付けられた国があった。そういえば隠された階にも似ている設定が出ましたが、関係ありそうですね」[作者ブログより]:創世記の頃の国や反乱については消された歴史となっていること、隠された階については花に溢れた村や機械仕掛けの人間?などが多く過去の国々を連想するものが多いことや口外すると記憶を消されることなど、過去と現在を結ぶいくつかの思惑と絡んでいそう。
    • 隠された階の起源は、神がかったザハードが人間の頃の自分を残す為、工房の弟子に贈られた鏡に自分を映し、その後列車をクリアした者たちを含めたデータが独自の世界を築いた。つまり、外の世界とは別の、王や統治戦争などのないもう一つの世界の形。だから、過去の消えた国と同じようなものが誕生し、繁栄し続けている?
  • チャー457〜】:太始人(英訳:THE FIRST MAN)の末裔で、ザハード側にとって危険人物。「隠された花園」のWリーダーの一人。同メンバーのトロ463〜】(大きな仮面のヤリ使い)は「生まれた時からチャー様のためだけに生きてきた」と発言(太始人を守る?仕える一族?)。桃園封印後、隊長と会い、自らも平和と共存の城壁への封印を志願。ザハード軍第4軍団師団長級の複数人の集中砲火も一人で簡単にさばき切るほどの実力。
  • 平和と共存の城壁【起源について457】:ザハードは共存(戦争中止)の代価として、反軍の団体や国が自分たちのために戦った英雄を封印することを要求した。当時の強硬派の筆頭ケル・ヘラムのザハードを狙った作戦も失敗に終わり、一気に情勢が傾いてからは、各地に平和と共存の名目でこの城壁が建てられる。ちゃんとした状態で現存するのは「3つ」。桃園、チャーの封印されていた城壁と、残り1つ
    • 残り1つの城壁に封印された英雄とは?:FUGのスレイヤー(総勢11人)が現在ほとんどが活動休止中なこと、城壁には反軍の団体や国の英雄が封印との記述から、FUGからもスレイヤーないし当時のトップクラスの幹部の誰かが封印され、残り1つの城壁にいる可能性も。ここからはさらに妄想になりますが、ザハード軍が、3つの城壁の内、桃園・チャーの城壁の破壊にだけ動いたのも、残り1つの城壁を破壊することでFUG全体を完全に戦争の舞台にあげることになる、これはさすがに時期尚早、と判断したからかも?少なくとも最後の城壁に封印された英雄は、それほどの影響力やもしくは軍団長クラスでも手をつけられない程の実力の持ち主、という可能性は高い。
  • 隠された花園:総勢8名。チーム名をつけたのは桃園。その実力は十家主の超直系子孫(ロー・ポー・ビア家の九男以下の子)を殺害する程。桃園とチャー封印後、残りのメンバーは、FUGのケル・ヘラム一派とともに直接ザハードを狙い、チーム内のクン・ハインド・ルチの動き【回想481,482】もあって、2名拘束、その他2名は安否不明(ルチの回想にて「仲間を殺しはしなかったものの」との記述。生きているかも?城壁に封印された線も無きにしもあらず)。メンバーには、花の5ヵ国の桃園、太始人のチャー、クン家のルチの他にも、ラーク(ネイティブ・ワン)を連想させるタロー・ヨーク、機械国出身のような風貌の人物、先に挙げた太始人に仕える一族っぽいトロもいた。当時の反ザハードの各国代表だったり消された歴史を知る者たちなので、皆それなりに重要っぽい。480】にて拘束されていたメンバーのタロー・ヨークともう一人(丸刈りに一つとんがりの髪型の男性)が乗っている無人浮遊船がルチとライボリックの約束通りに防壁の外へ向かう様子がある。しかし、その船に乗っているという確実な描写などもなく、現時点で解放されたかは不明。桃園をザハード側に縛る効果もあった(チャーにも有効?)な人質を、あのライボリックが簡単に解放するのも不自然で、この2人ないし安否不明の残り2人が未だ人質として拘束されている線も。
  • 隊長【462,464,477】:「僕はザハードのことも昔から知っているが、あいつも昔はあんなヤツじゃなかったから」ザハードと同じ頭(目元は前髪に隠れて見えない)、左の口元にホクロ。運命の予見や異常な情報力。創世記末に、桃園、チャーの元を訪れた人物と、ユルたちの上司とは、桃園への伝言の件など話が通じているので同一人物とも思えるが、同時に、ユルの発言から複数人いるっぽいのも伺える(以下項目にて詳細)。本人の容姿、ザハードの知り合いなどの点、また彼の部下も数少ないザハード家をスポンサーに持つ選別者だったり、いかにも"ザハード側"のようでもありつつ、夜を支持するような発言も少なくない。本人が言うように単に「好奇心旺盛」なだけなのか…?
  • →隊長の部下たち
    • '質問攻め'のレビ:ハテナの呪い。呪術 古代仙人の髭。数少ないザハード家をスポンサーに持つ選別者として、選別者絡みの汚れ仕事を請け負う。
    • ユル:蛇の呪い。理系。浮遊船の操縦技術はかなりのもの。
    • ケル:剣士。他の隊員?と同様に何かの呪いを使う?
  • →隊長まわりの気になる発言集:
    • 【418】ユル「隊長でもなく選別者がランカーと?」
      • (念のため)原文(韓国語)の日本語訳:隊長でもないのに、まさか選別者がランカーと?
      • 隊長は選別者らしい。それでいて最低でもランカーとやり合える以上の実力。
      • とすると、ランカー=不老不死でもないのに、隊長は何千年も前(創世記)に桃園やチャーと会った?これも隊長の生まれにも関わる部分かも。
    • 【418】「(ビオレに)警戒して損はない "交渉材料(梨花とダンカ)"は手に入れたか?」
      • 夜たちを"交渉相手"とする、決して味方とは言えなそうな物言い。
    • 【421】ユル「(夜:いったい何が目的なんですか⁉︎)師匠の復讐を果たすためにザハードを倒そうとしてるんだよな? 僕たちも仲間に入れてくれ 師匠を助けに行くなら僕たちも連れていってほしい そしたら人質は解放してやる」
    • 【422】ユル「隊長は約束は守る人だから」
    • 【455】ユル「隊長からビオレが他の階に移動したとの情報が入った そしてそこから生きて帰ってくることが"クリア条件"になった」
      • 全く別の場所にいる夜が階を移動した(しかもミャーンを使った私的なワープ)途端に察知する情報力。科学や軍事力で説明が付かない超常的な力?移動が実行されてからの反応のため、この点は予知とか運命を知る力とも別?塔全体を見れる、聞ける、みたいな。
      • "クリア条件"の提示は、城壁から夜たちが生きて帰ることで真田ユタカの居場所を教えて同行するに"値するかの見極め"ということでいいのかな。
    • 【462桃園封印数日前の回想】「名もなき冒険家 "隊長"と呼んでくれればいいから」(自分の旅の話 桃園も信じられない滅茶苦茶な話 ホラ吹きというより生まれながらの噺家 桃園が封印されること、いつか封印が解けるのも知っている)(未来で争いごとの火種になる少年について語る彼の目は好奇心に満ちた子供のようで善意も悪意もなかった)
      • 隊長という人物の性質や、物語での役割を示唆していそうな部分。
      • [作者ブログより]隊長という人物は〜王野と似てますね〜この見た目がどんどん増えてる〜隠された階のザハードと似てる部分もあって一体どういうものか楽しんで〜(これは隠された階のザハードと直接的に関係するというより、隊長の人間味のある言動が、塔の王のザハードよりもデータのザハードに似ている部分も感じられる、というニュアンスだと思う。)
    • 【463】ユル「(隊長から桃園への伝言)どちらに立つかは自由だ‼︎ でも簡単には決めないでほしい‼︎ 僕は好奇心旺盛だからあの少年がどんな物語を作っていくのか見てみたいんだ‼︎ もうすぐ大きな戦いが始まる‼︎ それまで見守ってくれ!」
      • この発言だけを取れば、どちらかというと夜びいきに見える。
      • 封印前にわざわざ接触しなければ、桃園が夜を殺そうとすることもなかったのに、隊長は何がしたいのか……自分が見たい物語に桃園も登場人物として必要だったから?(そもそも隊長には善意も悪意もなく、"そそのかした"わけでもないんだけど。)
      • 桃園の最初の印象「生まれながらの噺家」と「どんな物語を作っていくのか〜」という彼の言葉が重なる。
    • 【464チャー回想】(その男[隊長]は言った)「封印が解けた後に俺が出会うであろう"特別な少年"〜は高潔な血と運命を持ち俺の願望を叶えてくれる者だと…」
      • 原文もほぼ同様。願望→宿願の違いぐらい。
      • チャーの宿願、かねてからの願いはやはりザハードを倒すことなはずで……隊長もそうなっていいの?と思う。
      • [作者ブログより]ある意味「隊長」という人物とザハードはある程度同一の運命を予測していたようですね。(隊長がチャー/桃園の封印が解けるのを知っていたり、ザハードがヤマに対してヤスラーチャを送り込んだりするのと、ケル・ヘラムが運命の片鱗だけを見てヤマを送り込んで上手くいかなかった事との対比の意味で、そこまで深い意味ではないと思う。)
    • 【465】ユル「このメッセージ(桃園への伝言)を送ってきたのは僕が知ってる隊長じゃないような…」「隊長と呼ばれる人たちは怖い人ばっかりだ…」「(夜:どうして僕たちの居場所が〜)隊長に捜せないはずがないだろ?」
      • 原文(韓国語)の日本語訳「でも、なぜかこのメッセージを送ってきた隊長は、僕が連絡していた隊長じゃないような…」「隊長という人たちは本当に怖いんだから…」
      • 誤訳しがちな表現っぽかったので原文とも比較した結果「桃園の伝言の主とそれまでユルと連絡を取ってきた隊長とのユルが感じた相違」「隊長が複数人いる」これらの認識は間違ってなさそう。そもそも部下ともほとんどポケットの通信でのやり取りしかしていなそう?隊長たちはそれぞれ今どこで何してるんだろう?
    • 【466】マスチェニー「司令部は私と極一部を除いて誰も知らないこの情報(真田ユタカの居場所)を非選別者がどこからか入手してここに来ることを予想しているみたい〜少年とその同調勢力をこの要塞に誘き寄せ一気に始末することが本当の目的」
      • ここだけ見ると、隊長が司令部とも通じているザハード側、と認識してしまいそう。ユルたちが仲間として同行するのもスパイ活動。
      • ただし、隊長の全てを見通すような情報力なら自力入手も可能な情報だろうし、夜たちが来るという未来はザハードに予知されアドリーに告げられている、というのも全然成り立つので、可能性としてどちらが優勢ともいえない。ましてや、夜たちを巣に誘い込むだけの目的にしては、隊長たちの言動は余計なものが多すぎる。
    • 【477桃園の回想再び】(少年ならザハードと違う道を歩むことができるのかという桃園の問いに、少し悩んで)「それはわからない 僕はザハードのことも昔から知っているが あいつも…昔はあんなヤツじゃなかったから」
      • あんなヤツ=今のザハードはあまり良くない、という認識はある様子。

カラバンとその関連

  • カラバン【395〜】:ザハード直属第4軍団(元)軍団長→一般兵→第4軍団(第2師団?)中隊長。ハイランカー。武の浄水の継承者。人間コレクターの異名を持ち、近年ザハード軍に入った。生まれ持った強靭な肉体。神之水の祝福を受けた者(放の数を増やしても威力が落ちない等の特性持ち。これも武の浄水の恩恵かもだけど)に近い体質。巣の戦闘では片腕封印の状態で隊服のジャケットを肩に羽織ってるが、あれは強力なピンで固定しているから飛ばないらしい[作者ブログより]
  • 武の浄水【407,410】:カラバンの出身ミヤブチョン村(塔の非探検区域)で伝統的に守られてきた戦いの全ての悟りが詰まっている宝石。その正体は古代の武術の達人が殺戮の果てに悲しみと後悔の念で自分を封じ込めたもの。カラバンはその武人の過去の経験と力を受け継いだ。
  • →第4軍団(階級、階位はすべて明示のあった終着駅時点のもの)
    • 副団長)エルファシオン【401】:1階位の従者(人間コレクター時代から続くカラバン隊独自の強さや信頼度の地位と思われる)。ハイランカー。灯台守り。
    • 第1師団長)アリー・ブライト・シャロン【401,402】:2階位の従者。ハイランカー。アリー家。基本ポジションは捜索者。
      • アリー家:アリエ家の兄弟家門に近く、争いを好まない十家門。戦争を防ぐために戦い、バランスを取ろうとする家門で、それだけ自分たちも武力に優れ、抑止力を持つ。基本の使用武器はニードルで、必殺技として自分の剣を持つスタイル。[作者ブログより]
    • 第2師団長)真田アマネ【396】:2階位の従者。ハイランカー。真田家。額に青い石、戦闘時左目を閉じている。真田家の強靭な肉体を買われ、カラバンから武の浄水の力の一部を分け与えられたのかも。その力を発揮する際の代償?負荷?で左目を閉じているとか。
    • 第2師団 副師団長)青ドリアンフロッグ【396】:2階位の従者。ハイランカー。古代蛙の神海魚ポーラックを所持。
    • 第2師団 中隊長)ポンセカル・ドラック【396】:2階位の従者。上位ランカー。いつも寝ている。終着駅直前で(たぶん勤務態度の問題で)中隊長に降格した。その戦いの終盤、同家門イルレと一緒に自分の灯台ごとカラカの部下によって連行。その後、ベロやイルレとともに行動しているのか解放されたのか不明。
    • 第3師団長)ニューノ・ワン【407】:終着駅の騒ぎの際も、カラバンと真田ユタカの戦いを見ているしかなく、その空域に置いてけぼりのため影が薄い師団長。座布団がセット。宇宙人のような見た目。巣の戦闘でも1コマだけ確認できる。
    • (元第4師団長/もしくは別働隊長)ユルカ【394】:2階位の従者。ハイランカー。カラバンが中隊長として軍団復帰したのを受けて、巣の戦闘の際には自ら小隊長になっていた。全盛期のホワイトを真似て、塔で流行した目尻のペイントを入れていることから、異端者の末裔らしい。
  • →カラバンの走馬灯のような回想[482]:巣周辺第1防壁内の戦闘で、第4軍団の旗艦が自爆した瞬間、部下との出会いや思い出が1コマずつ描かれた。
    • (以下、時系列に解説)
    • 青ドリアンフロッグとの出会い:人間ハンター/コレクター時代。森林の中。
    • ユルカ、ティンカーヨルチェ/ロッチェとの出会い:人間コレクター時代。建物の屋根の上、アンテナのようなものの前で両手を広げるユルカ
    • ③浮遊船に向かうカラバン隊:人間ハンター/コレクター時代。上記のメンツと、もう一人緑色の髪の男。部下との思い出の一コマとして解釈すると、初めて隊の浮遊船を買った描写?それとも単なる次のエルファシオンの元へ向かう準備コマか。
    • エルファシオンとの戦い:人間コレクター時代。前コマと同様背景は黒/闇。ここまでで最も戦闘態勢を取った両者のコマ。カラバンも右腕を握り拳にし、武の浄水の力を使う時の姿勢に近い(これより前のコマで敵と相対するカラバンはすべて棒立ち)。
    • ⑤眠るポンセカル・ドラック:人間ハンター/コレクター時代。部屋の大きなガラス窓越しに、エルファシオンに続いて通路を歩くカラバン。どこかの施設、研究所のような雰囲気。
    • ザハードの紋章に平伏すカラバン:人間ハンター/コレクターからザハード軍団時代。ザハード軍に入るきっかけの王との邂逅/もしくは入軍のシーン。(ここと繋がると思われる回想【479】より)カラバンは一目見て自分の願いを叶えてくれるのはあの方しかいないと感じ、ザハード軍に入ることを決め、テストを受けた。
    • ⑦カラバンに敬礼する真田アマネ:ザハード軍団時代。これまでの部下との出会いのシーンの性質から、真田アマネが第4軍団に着任したシーンと思われる。
    • ⑧正装でグランドピアノを弾くカラバンのコンサート?:ザハード軍団時代。観客は、同じく正装で拍手を送る第4軍団の面々。(以下、コマ内の右からキャラ列挙)
      • 副軍団長 エルファシオン
      • 第2師団長 真田アマネ
      • 第2師団大隊長 ハリー【396】:3階位の従者。ランカー。終着駅で死亡。
      • (たぶん)第2師団副師団長 青ドリアンフロッグ
      • (不明の金髪の男性)
      • 第2師団 ウォーターゼリー【396】:終着駅では生存。
      • (ウォーターゼリーに突き飛ばされた?誰か)
      • 第1師団長 アリー・ブライト・シャロン
      • 第3師団長 ニューノ・ワン
      • ユルカ
      • ティンカー・ヨルチェ(もしくはロッチェ)【394】:3階位の従者
      • 第2師団連隊長 ミセビッチ【396】:3階位の従者。ランカー。終着駅で死亡。
    • ⑨同上、カラバンの口元アップ画。口角が少しだけ上がって微笑んでいる。
    • <以上の9コマから想像を膨らませ、出来るだけ原作に沿うよう執筆した自作連続短編小説はコチラから
  • ザハードの「3つの命令」【388,389】:塔上層部にある祭壇に届く塔の王ザハードのほぼ唯一の命令手段(他にザハード軍総司令官アドリ・ザハードにのみ直接命令を下すことも)。何百年も下されていなかった。
    • この命令があって、「FUGやポー・ビダー家との戦争=塔の大きな災い」を避けるべく、カラバン率いるザハード軍第4軍団が、地獄列車内にいた夜たち(敵側のカラカやホワイト、姫であり13月も賜るユリ・ザハードも含む)を殲滅せんと動く。また、これを阻止しようとした真田ユタカがカラバンと衝突し、マスチェニーに捕らえられ、現在の巣における戦争にも繋がる2部終盤から3部通しての大きなきっかけ。
    • 下図、神之塔388話より引用(ただしLINEマンガ日本語訳には致命的な誤訳あり!よって原文の韓国語を翻訳したものを記載)
ザハード3つの命令-1
ザハード3つの命令-1
ザハード3つの命令-2
ザハード3つの命令-2

ヤスラーチャとその関連

  • ヤスラーチャ【449】:ザハード軍第5軍団軍団長。ロー・ポー・ビア家。猫族。大きな猫を従えている。傀儡術で犬族を意のままに操れる(ヤスラーチャを殺せば元に戻る)。他にも、山羊族の生き残り(ヤスラーチャはかたき)のトゥー・ラーに大声で自らを讃えさせたり、神海魚の壺を羊族?に背負わせていたり、いくつかの獣族を壊滅や奴隷化しているような描写あり。単純な戦闘力もヤマの全身擬態(完全擬態ではなくダメージもある状態だったけど)よりも上。巣の戦闘前には「昔からザハード様に心酔していたロー・ポー・ビア家の家主が例外なのであって〜」と同家門なのに平気で言ってのけたり、ライボリックの「軍はザハード様に仕える狂信徒であり消耗品で〜違いますか?」の問いに何も言葉を返さなかったり、心中はかなり謎。ロー・ポー・ビア家に来た当初は愛想を振りまくだけのペットの猫だと扱われた。実際はドゥームいわく「猛獣」。 部下のナナトナが見た本性も「怪物」。
  • ベイロード兄弟[ドゥームヤマポール]のの仇【471】
    • ベイロード父:工房の実験体だった自分を引き取って育ててくれたロー・ポー・ビア家主に忠誠、犬族を作り、家門の汚れ仕事を担う部隊を育て上げ、支派として認められずも不満一つももらさずご主人様に仕えた。常々ヤスラーチャを恐れ警戒していた。しかし、ヤスラーチャに騙された家門の者たちに裏切り者扱いされ、犬族をも使って死に追いやられた。
    • ベイロード父3色の三つ編み【471,475】:各回想で登場する父をよく見ると、「紺?/赤/黄緑」と息子3兄弟それぞれと同色に見える三つ編みをさげている。この事と、ベイロード兄弟がそれぞれ特有の能力を持つことから、3人がそれぞれ父の力を分担して受け継いでいると推測できる。
      • ドゥーム:新たな犬族を作る、操る能力。
        • 一つ疑問なのは、父も同じように犬族を操れたのならその犬族に死に追いやられたのは不自然?ヤスラーチャが上位コントロールが出来たから?それなら父自体を操れば良かったのでは?(これは後述する仮説の一つ「ベイロード父も全身擬態可能だった」ならばヤマの発言からも察するに自分だけは傀儡から逃れることも出来だかもしれない。)
        • つまり、もう一つの可能性として、ドゥームは操る能力をヤスラーチャの血から受け継いだ可能性。
      • ヤマ:完全全身擬態可能。
      • ポール:神之水制御術に長ける。
  • →(ヤマに対し)「〜逆らえない〜お前には私が与えた"血"が流れている」【453】:父の時点でなのか、息子兄弟の時点(上の項目からこちらの方が優勢?)でか、与えられたヤスラーチャの血が傀儡術の必要条件みたい。ドゥームの血から生まれた現在の犬族たちも同様に条件を満たす。
    • [作者ブログより]ヤスラーチャはほとんどの犬族を操れそうです。ヤマはただ体を操るぐらいなら、他の犬族は支配する程の掌握力〜。
  • →(ヤマの全身擬態を見て)「あいつ"も"…"資格"があるというわけだな」【463】:資格がそのまま全身擬態が可能なことを指すのか、それを可能な者が何かの資格を持つのか、にもよるが、ここから想像できるいくつもの可能性。
    • ヤスラーチャ"も"擬態、全身擬態まで可能?
    • もしくは、ベイロード父"も"全身擬態可能で、何かの"資格"を有し、それがヤスラーチャにとって邪魔だった?
    • "資格"とは、犬族や猫族、さらには獣族を統べるような"王"のような存在の?
    • あるいは、その資格が、ヤスラーチャがロー・ポー・ビア家に取入って地位を上げていった目的にも関わるもの?
  • →バラガブだけはヤスラーチャのコントロールに影響されなかった〜解き明かすための研究【468】:平和と共存の空域にてバラガブだけが何も起きなかったことから。
    • まず、狂犬という存在が「"血結合"という複数家門の血を組み合わせて注入する」ような方法で生み出す為、ヤスラーチャの血が鍵となる傀儡術を防げたと推測される。(可能性としては、バラガブの血に入った「ブラッドタマラ」の効果というのもなくはない。)
    • 研究にはもう一人「意外な人物」が協力することになる:ここで映り込む後ろ姿と、ケージ内で異質な"血"を持つ人物、ということで思い当たるのが死んでしまったNo.2ガドが人間の女性との間に作った子ども「ルイ」。彼もケージにいてヤスラーチャの傀儡術の影響を受けなかったのでは?
      • バラガブも複数家門の血の組み合わせ、家門の"人間"の血が入っていることから、結論として「人間の血」を混入することが傀儡術から逃れる方法かもしれない。
  • →第5軍団。第2師団長以外はすべて【464】初登場。
    • 副軍団長)マッケージサイ族?
    • 第1師団長)ロー・ポー・ビア・ハシャーチャ:ハイランカー。猫族。オバケのような神之水使い。
    • 第2師団長)ロー・ポー・ビア・フシーレ【449】:ハイランカー。第2師団はヤスラーチャ様のお気に入り。先陣を任されることも多い。タツノオトシゴ?
    • 第3師団長)ロー・ポー・ビア・ハラーチャ:ハイランカー。猫族、雑種。柄から神之水の刀身を出す武器。
    • 第4師団長)ケンドリック・ディエール:ハイランカー。わずかな隙間さえあればすり抜ける。ロー・ポー・ビアでもなければ、幹部で唯一ただの人間のような容姿。
      • 【485】ハラーチャ「俺たちは猫族だ 若干一名違うのが交じってるけど〜」の発言から、ナナトナが見るからにネズミなので、ケンドリックはこう見えて猫族?とも思ったけど、韓国語の原文に当たると「まあ、違う奴もいるけど〜」でした。
    • 別働隊団長)ナナトナ:ランカー。ネズミ族?
      • 小さいし、ただのランカーのようなので諜報活動が主なキャラかと思ってたら、巣周辺第2防壁内にて師団長らと共に前線に出てきたので、"やっかいな能力持ち"系かもしれない。(チーズを食べさせた敵をネズミにしちゃうみたいな。笑)

最後に

今回の記事に関して、どんなことでもご意見もらえたら嬉しいです!

  • ここは読解ミスでは?
  • 他にもこんな伏線、重要そうな描写あるよ!
  • 私は<記事内容と違って/同じく>こう読みました!

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  • 今回の記事に該当する<3部:ケージ編/城壁&巣 編>もあるよ!のキャラクター相関図
  • 設定、伏線もりだくさんの作者様ブログまとめ記事!

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